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皆さん、こんにちは!僕の親戚は高卒が多いので、彼らのキャリアを本気で応援するために高卒に関する知識を蓄えている、就活マンです。
僕の弟やいとこ達は全員が高卒です。
(僕はなんとか奨学金を借りて大学を卒業できましたが。)
それゆえに、工場勤務などの「単純労働」に身を置いてしまっている。
その環境にいても、市場価値は上がらないので年収は低いままなんですよね。
本日の記事では、そんな高卒の平均年収を紹介します。
更にそれだけでなく、高卒でも大卒よりも高い年収を得るための方法を詳しく紹介しますね。
結論から言うと、「専門性を身につける」が大卒に勝つパターンです。
本文で詳しく解説していきます!
登場人物紹介
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就活生
Fラン大学に通う就活生。
就活に苦しんでいたところで、就活マンと出会う。
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私の弟も高卒で工場に勤めています!たしかに毎日が同じ作業で辛いのに、年収が上がらないと嘆いています。
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他の高卒者や大卒者と「差別化」しないで、年収を上げることなんて不可能だよ。まずは高卒の平均年収の実態について見ていこうか。
高卒の平均年収|年代別まとめ
まずは高卒の平均年収の実態について結論を見ていきましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を参考にします。
まず高卒の生涯年収の平均は、約1億9000万円。
一方で大卒の生涯年収の平均は、約2億6000万円です。
- 高卒の生涯年収:約1億9000万円
- 大卒の生涯年収:約2億6000万円
次に平均年収についてですが、高卒は平均年収が約420万円。大卒が約610万円です。
- 高卒の平均年収:約420万円
- 大卒の生涯年収:約610万円
つまり生涯年収では「7000万円」、 平均年収では「190万円」の差が高卒と大卒ではあるんですよね。
ではこれらの平均年収について、20代、30代、40代・・・ではどうなのか、年代別で見ていきましょうか。
20代〜60代高卒の平均年収まとめ
では最初に一覧で高卒の平均年収の推移を見ていきます。
- 高卒1年目の平均:約150万円〜180万円
- 20代高卒の平均:約210万円
- 30代高卒の平均:約230万円〜260万円
- 40代高卒の平均:約320万円〜360万円
- 50代高卒の平均:約320万円〜360万円
- 60代高卒の平均:約240万円
ではこれら年代別の平均年収について、詳しく解説していきますね。
最初に言っておくと、大卒よりも年収が低くて絶望すると思います。
しかし、この次の章にて、「高卒が大卒との年収を逆転する方法」についても解説するので安心ください!
20代高卒の平均年収
まずは20代の高卒の平均年収について見ていきましょうか。
正直、大卒の給料は「年々大きく上がっていく」が基本なので、最初は高卒と大卒で差がつきにくいです。
(これが落とし穴なんだけどね…。)
高卒1年目の平均年収は150〜180万円
まず高卒1年目での平均年収は、約150〜180万円です。
平均年収は「所得税」などが引かれていない状態の金額。
年収が180万円とすると、月に15万円なので、そこから税金が引かれる手取りが13万円ほどになりますね。
一方の大卒ですが、大卒の初任給の平均は200〜230万円です。
年収が230万円とすると、月に19万円なので、そこから税金が引かれると手取りが17万円ほどになります。
つまり、初任給でみると高卒と大卒の手取りの差は約4万円です。
(この時点で大卒と比較すると大きな差が生まれていますよね。高卒者が年収を上げる方法は「高卒でも年収1000万円を超える具体的な方法」で具体的に解説しました!)
20代高卒の平均年収は約210万円
先ほどは1年目の平均年収について説明しました。
続いて、20代高卒全体の平均年収についてですが、約210万円です。
1年目が150〜180万円だったので、全体としてもそんなに変わらない印象がありますよね。
つまり高卒1年目だろうが、29歳だろうがそこまで給料は変わらないってことです。
ぶっちゃけ、手取り数万円の差があってもそれを有効に活用できる人は少ない。
よって、年収が少し上がっても生活レベルはほとんど変わらないと見て良いでしょう。
(厳しい意見だと思うかもしれませんが、現実です)
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たしかに月に数万円の差だけでは、生活は変わらないですよね。
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むしろ結婚したりする人も増えて、生活は苦しくなる一方だよ。
30代高卒の平均年収
続いて、30代高卒の平均年収についてです。
30代になれば、特に男性なら結婚して家庭を人も増えますよね。
そんな大事な時期ですが、平均年収はどれほどなのでしょうか?
30代高卒の平均年収は230〜260万円
30代高卒の平均年収は、約230〜260万円ほどになります。
20代の平均年収と比べると、年間で20〜50万円ほど上がります。
しかしこの金額って、月で言えば1〜4万円ほどの給料アップにしかなりません。
「せっかく30代なのに1万円しか上がらないの!?」と思うかもしれませんが、それが現実ですね。
一方で30代大卒の平均年収は、約330〜360万円です。
こうなると一目瞭然で年収で100万円の差が出てきますよね。
20代では月に数万円の差しかありませんでしたが、30代になると毎月10万円ほどの差が出る。
大卒だと30代で大きく出世する可能性も
また大卒の平均年収が高い理由は、30代で大きく出世し給料を伸ばす人が出現することも理由に挙げられます。
(簡単に言うと、大卒だと30代で年収1000万円プレーヤーが出現したりするってことです。)
一方で高卒者はなかなか大きな出世ができない場合が多いので、そのような「大きな飛躍」を見込み辛い点はキツいです。
ちなみに補足ですが、もちろん大卒でも全然給料が伸びない人は多いですからね!
どの業界に入るのか、成長している会社に入れたのか?会社で実績を出しているのか?
当然ですが、これらの要素によって変わってきますから。
40代高卒の平均年収
次は40代高卒の平均年収ですが、約320万円〜360万円でした。
ここでやっと30代の大卒の平均年収に追いつく感じですね。なかなか厳しいものがある…。
一方で40代大卒の平均年収は、約450〜480万円ほどです。
30代から差はそこまで広がらないですが、確実に大卒の平均年収も上がっていきますね。
20年間の差が2000万円にもなる
30代〜40代(30歳〜49歳)の20年間で100万円の差があれば、それだけで2000万円の差があるということ。
この差がいかに大きいか分かると思います。
これだけ差があるのに、高卒でそこまで年収が上がらない状態で家を買うとかはリスキーなのですが、普通にローンで買う人がいるからビビります。
50代高卒の平均年収
次は50代高卒の平均年収についてですが、約320万円〜360万円です。
つまり40代から50代にかけてほとんど年収は上がりません。よって高卒のサラリーマンのピークは40代ってことです。
しかしながら大卒の場合、50代になっても年功序列が作用して平均年収が約520万〜540万円。
高卒と大卒の平均年収の差が、いよいよ200万円になりました。
参考までに私立大学は4年間で約400万円の費用がかかります。
しかし、50代になると1年で200万円の差があるので2年で元が取れちゃいますよね。
これほどまでに、日本における「大卒」の価値が高いということを指しています。
60代高卒の平均年収
それでは最後、60代高卒の平均年収ですが、約240万円になります。
ガクーーーーーンと落ちましたね。
定年を迎えて年金生活に切り替わる人がいるのでこうなります。
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こうして見ると高卒と大卒の年収格差に絶望します...。
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いや、今の時代、高卒でも大卒との年収の差を逆転する方法がある。キーワードは「専門性」だよ。次の章で解説していこうか!
高卒が大卒との平均年収の差を逆転する方法
僕は「大学を卒業する価値」について、以前つぎのようにツイートしました。
最近「大学を出るべきか?」というのをよく考えるんだけど、4年で約400万円の費用がかかる。
でも日本における「大卒」の価値は普通にサラリーマンコースをたどるなら楽に元取れるんだよなぁ。
高卒なら通常コースじゃなくて、専門性を身に付けるコースに進めば逆転可能かな。
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) October 19, 2019
最近「大学を出るべきか?」というのをよく考えるんだけど、4年で約400万円の費用がかかる。
でも日本における「大卒」の価値は普通にサラリーマンコースをたどるなら楽に元取れるんだよなぁ。
高卒なら通常コースじゃなくて、専門性を身に付けるコースに進めば逆転可能かな。
ポイントは最後の部分!
「高卒なら通常コースじゃなくて、専門性を身に付けるコースに進めば逆転可能」
ここですね。
普通に工場で働いているだけ、ただサラリーマンとして営業しているだけでは差別化することは不可能です。
宝くじを買って一発当てるとか、莫大な遺産が入ってくるとか非現実的なことが生じない限り、人生は大きく変わりません。
年収は「自分の価値」から算出される
年収について考える時に重要なのは、「年収とは何か?」という本質を知ることです。
そもそも年収とは「支払われる給料の1年の合計額」ですよね。
つまり年収とは「給料」です。
ではこの給料はどこから支払われるのか?
「会社」からですよね。
会社からすれば、当然「給料は安く済ませたい」のが当然です。
誰もが持つ価値は「単純な労働力」
会社は給料を安く済ませたい。
よって人を雇うときには、「その作業ができる人を最安値で雇う」ということをします。
メルカリで例えましょうか。
メルカリに同じ商品がたくさん出ている時は、その中から最も安いものを選びますよね?
しかし、1点や2点しか出品されていない“希少なもの”ならそれが高くても買う必要があります。
では会社は高卒者に対して、何を求めているのか?
それは誰もが持つ「労働力」という価値を求めているのです。
例えば「AというモノをBの地点まで運ぶ」という作業をして欲しい会社があるとします。
高卒だろうが大卒だろうが、誰もがそれができる。
その作業を行うための「労働力」を会社は必要としているということです。
高卒で年収が高い人は「専門性」をもっている
ほとんどの高卒者は「労働力」という価値しか持っていません。
そしてその「労働力」という価値は、メルカリで大量に出品されている。
だから最安値である年間150〜180万円という金額で買えるんですよね。
一方で、僕が知っている高卒者の中には30代で年収1000万円のサラリーマンがいます。
なぜか?
彼は「動画編集スキル」という専門性を持っているのです!
「専門性=希少性」でありレアなものは高いんだよ!
彼の持つ「動画編集スキル」を持つ人は、「労働力」だけを持つ人と比べて圧倒的に少ない。
更には専門性のレベルの高さは、高卒だろうが大卒だろうが関係ありません。
専門性とは、まさに希少性のことを指す。
そして、希少性が高いものは、会社は高い金額を払わないと買うことはできないんですよ。
ここを押さえておくことこそが、高卒が大卒の年収を逆転する鍵になります。
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なるほど!ただの高卒は「労働力」という価値しか持たない。しかし高卒でも「専門性」を身につければ、希少価値が高まるんですね。
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そのとおり!高卒が大卒に勝つには、(起業などの特例を除いて)専門性を身に着けるのが最適解なんだよ!
自分の価値を上げるためには「他社でも使える専門性」が必要
自分が希少な人材であれば、市場価値が高まり年収が上がります。
しかし例えば工場でずっと同じ作業をしていても、価値は上がりません。
なぜか?
それは「その工場での仕事だけが得意になっていくから」です。
その工場での仕事内容が、他社の工場でも必要とされるような専門性の能力なら価値が高い。
しかし、ほとんどの場合はその工場でしか使えないような能力や知識ですよね。
更には入社1、2年目の社員でも“教えればできる”ようなことがほとんどでしょう。
その会社でしか役立たない専門性は価値が低い
ここがポイントです。
その会社でしか役立たない専門性は価値が低い。
更にはその会社でしか役立たない人間になっていくので、余計に転職がしにくくなるんですよね。
そして、その仕事が入社1、2年目の社員でもできるような仕事なら、会社としては給料を上げる必要がなくなります。
「不満があるなら辞めれば?新卒で補充するだけだから」と会社は思っているだけです。
他社でも必要とされる専門性は価値が高い
一方で、僕の友人には高卒だけど「プログラマー」として、20代で年収が800万円の人がいます。
なぜそれほど年収が高いのか?
それは、プログラミングスキルを沢山の会社が必要とするからです。
非常にシンプルな原理ですよね。
高卒だろうが、プログラミングスキルという専門性が高ければ関係なく必要とされる。
プログラミングスキルが高い人間は希少性が高いので、年収が高くなる。
それだけのことです。
他社でも使える専門性の具体例
ではどんな能力が「他社でも使える専門性」になりうるのか?
そこが気になりますよね。
そこで僕は以前、次のようにツイートしました。
・成果報酬制の営業で圧倒的な営業スキルをつける
・プログラミング能力を身につける
・ブログ書いてライティングやSEOの知識を身につける
・アリババなど利用した本格的な転売スキルを身につける
・動画編集スキルをみにつける
・Youtuberとして活動する「専門性」があれば「希少価値」が上がる。
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) October 19, 2019
・プログラミング能力を身につける
・ブログ書いてライティングやSEOの知識を身につける
・アリババなど利用した本格的な転売スキルを身につける
・動画編集スキルをみにつける
・Youtuberとして活動する「専門性」があれば「希少価値」が上がる。
これらの能力は多くの企業から必要とされ、希少性が高いです。
特にこれからの時代は、5Gという新しい通信レベルによって動画の視聴がより活発化する。
Youtubeもより盛り上がりを見せ、「動画」の価値は高まり続けます。
そんな時代背景もあるので、特に「動画編集スキル」を僕はおすすめしますね!
動画編集スキルをまずは就業時間後にでも高めよう
こう話すと「じゃあ会社やめて、動画編集スキルを学べる会社に行こう」と簡単に考える人がいます。
しかし、そもそも動画編集が自分に合っているか分かりません。
すぐ飽きるかもしれないですよね。
それはかなりリスキーなので、効率が悪いです。
まずは就業時間後を活用しようよ
サラリーマンだろうが「時間」はありますよね。
土日何をしていますか?
ゲームとかゴロゴロしているだけなら、当然年収は上がらない。
一生その生活から脱出することは不可能です。
よってまずはそういった「無価値な時間の使い方」を排除して、空いた時間で動画編集を始めてみましょうよ。
就業時間後に「疲れたー、ゆっくりするか」という人と「時間ができたから動画編集の勉強をしよう!」という人で差ができる。
これはもう真理です。
楽して年収を上げたいと言う人が、変なビジネスに騙されて落ちていくのを何人も見たことがありますからね…。
ハマってある程度スキルが付いたら動画編集会社に転職
就業時間後や土日をフル活用して、動画編集のスキルが身につき、ハマったとしましょう。
そうなったら初めて動画編集をメイン業務とする企業に転職。
(動画編集スキルを独学してある程度習得しておけば、高卒だろうが評価されて転職可能なので。)
転職することで、1日を全て「動画編集スキル」という専門性の向上にあてるのがベストです。
「就業時間後と土日を活用→本職化する」が超おすすめ
この流れがとにかくおすすめです。
40代、50代になっても、今の自分でもできるような仕事を延々と続けていれば年収は伸びません。
一方で、多くの会社から必要とされる高い「専門性」を身に着けることができれば、転職で年収を上げることができます。
更には副業化や起業も可能ですね。
正解はないけど専門性を高める方が安定した生き方だよ
どちらが良いのかは人それぞれ。
ですが、本業として専門性を高める道に進むのなら、別にリスクはない。
多くの会社がリストラを今後も加速させていきます。
そんな時代だからこそ、会社に頼るのではなく、自分に備わった専門性を駆使する生き方の方が安定だと僕は思いますよ。
本記事のまとめ
ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました。
高卒の平均年収は大卒に比べると非常に低いです。これは現実です。
しかし、あくまでこれは「平均」なので、大卒だろうが年収が低い人は山ほどいます。
「自分は高卒だから」と年収を高めることを諦めた時点で、試合終了。
今が人生の一番若い日なので、少しずつでも「専門性」を高めて、将来の年収を上げる可能性を広げるべきだと僕は思います。
結局のところ、行動した人のみ将来成功します。
当たりもしない宝くじを買って夢を見る時間があるのなら、1秒でも専門性を高めるための勉強をする方が夢は叶う。
本記事が少しでも、高卒の方の背中を押せたのなら本当に嬉しいです。
本日も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!またね〜!